「原稿用紙1枚の物語 20行目で「あっ!」とおどろく」を読了しました。

本日は、あいはらまひろさんの「原稿用紙1枚の物語 20行目で「あっ!」とおどろく」を読了いたしました。
題名の通り、1枚の原稿用紙に書かれた短い物語を集めた本です。
概要はこちらから。試し読みも少しできるようです。
僕は「どれも本当に原稿用紙1枚ぴったりだ……!」という感動とともに読ませていただきました。
以下、ネタバレ注意です。







さくっと読める本で、僕は1日で読み終えました。
50個あるお話は、どれも何かしらの感情を呼び起こしてくれました。
しかし、どれも本当に原稿用紙1枚ぴったりなんですね……!
無理やり終わらせた、無理やり引き延ばした、といった作品は全然なくて驚きました。
たくさんの制限がある中、これだけ多彩な物語が書けるのは素晴らしいと思います。
「作家とは、言葉という石を組み合わせて黄金を生み出す錬金術師である」
なんてことはよく聞きますが、今回そのことを改めて実感しました。

本書は、「図書室で出会った少女とともにお話を読んでいく」という形で進行するのですが、これも良かったです。
単なる作品の解説に終わらず、少女なりの人生観が見え隠れするところが素敵でした。

お話についても触れていきます。
全体として、作者さんの人生に対するまなざしの温かさを感じることが多かったように思います。
「普通の日々」、「天才だった男」、「割り切れない」といった作品は特に好きです。
いずれも、日々頑張っている人に優しく寄り添ってくれる物語という感じがしました。
自分は高校生の頃に悩み多き日々を送っていたのですが、その時にこれを読むと今以上に感動したかもしれない、なんてことも思いました。
(本書は児童書に分類されているようです。作者さんも、未成年の方に向けて書いたところがあるのかもしれません)

個人的な趣向で言いますと、キュンキュンとする恋愛のお話も大変良かったです。
特に、「一枚の写真」、「桜が咲いたよ」、「忘れられない旅」、「失恋特盛」、「十回クイズ」の5作品がお気に入り。
この5作品は中盤あたりで並んで出てくるのですが、誰でしょうかこの凶悪なラインナップを考えたのは。
おかげで、ここを読んでいる時はずっと悶えていました(笑)

題名の通り、最後の最後で「あっ!」とおどろく作品もあって、これも印象的でした。
このタイプだと、「負けられない戦い」、「三つの願い」、「呼び方」あたりが特に好きですね。

前述した通り、もし高校生の頃にこの本に出会っていれば、とても勇気づけられただろうという気がします……。
とはいえ、大人になったら楽しめないといっているわけでは全くありません。
大人の僕にとっても、大切なものを思い出させてくれる素敵な本でした。
大変読みやすいので、ちょっとした空き時間に読むのもおすすめです。

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