制作者である僕が、ブログで他者の作品の感想を書きにくいわけ。

本日は「制作者である僕は、どうして他者の作品の感想をブログに書きにくいのか」について、自分なりに考えたことを書いてみます。

僕はフリーゲームを制作しているのですが、感想をもらえるととても嬉しく感じます。
そのため、「感想は嬉しいものなんだから、自分も率先して他のフリーゲームの感想を書くようにしよう」と考えるようになり、このブログで感想を書くようになりました。それをみた制作者の方から感謝されることもあり、「書いてよかったな」と思うこともあります。
しかし、最近はそうした習慣から離れてしまっています。自分の中で「なんか書きにくい」という感覚があって、なかなか筆が進まないんですよね。では、僕が全然フリーゲームの感想を書いていないかというと、そうではありません。実は自分の日記の中には、ゲームの感想を色々と書き続けているんですね(笑) そちらは、書きにくさはあまり感じません。
その違いの原因はどこにあるのかを、自分なりに考えてみました。

まず重要なのは、ブログで感想を書く時と、日記で感想を書く時とでは目的が違っているということです。
ブログでは「読者のために書くこと」が目的になっている。一方、日記では「自分のために書くこと」が目的になっている。
このスタンスの違いが、思った以上に大きいと感じます。

ブログで感想を書く時、我々は当然「誰かに読まれること」を想定して文章を書いています。
そうなると、以下の傾向が特に強くなるように思います。
・理屈を大事にしたくなる。
例えば、○○という感情が浮かんできた時。「どうしてかわからないけど、○○と感じた」というと、なんだか無責任に思われそうですよね。一方で、「△△のおかげで、私は〇〇と感じた」と書けば、自分の正当性を示せるし、読者にも共感してもらいやすそうです。
個人的には、「気になるところ」を指摘する時は特に理屈っぽくなる気がします。

・自分の中の判断基準はぶれていないようにみせたくなる。
これは、たくさんの作品の感想を書く時に重要になる点だと思います。
例えば、ある作品の特徴の1つについて「これが気になる」と言っていたとします。そうなると、別の作品の同様の特徴について「これが良かった」とは言いにくい、ということです(そういうことは当然あってもいいのに)。「お前、ブレブレやん」と思われるのは、誰だって気持ちが良くない。だから、自分の本心とは少しずれたとしても、判断基準は一定であるようにみせたい、というのはあると思います。

・バランスの取れた文章を書きたくなる。
これは、僕個人の傾向かもしれませんが。例えば「ひたすら褒める」とか「ひたすら気になるところをあげる」といった感想は何となく書きにくいです。良いところ、悪いところ両方ともあげる。また、あまりにもきつい表現はしないようにする。そうした形で、ある程度バランスをとれた内容にしておきたいという思いがありますね。これは、そうした内容であると自分も嬉しく感じるからだと思います。

一方、日記で書く時はどうでしょうか。
僕は、日記での感想を「自分のために」書いています。誰かの目に入る訳ではないから、100%自分のために書くことが出来ます。
また、僕は制作者という立場上、作品をプレイしている時は「学べそうなところはどこか」について非常に関心があるんですよね。
そうしたことから、日記で書く感想には以下の特徴が出てきます。
・(他者から見れば)どうでも良さそうな印象も大事にする。
日記で書く場合、僕はめちゃくちゃ主観的な印象であっても、それを重視します。「この1文はとてもいいな」とか「他のセリフはいいけど、このセリフだけはイマイチだな」とか。極端な場合、ほんの数文字の表現、演出から大きな感銘を受けて、そのことについてあれこれ考えてみたりするんですね。
なお、多くの方はそんなところに大した感銘を受けることはないのは知っています。ですからブログには書きません。

・理屈よりも感覚を大事にする。
ブログでは自分の感覚に理由付けをしたがる僕ですが、日記では必ずしも理由を求めません。「よく分からないけど、なんか好きだ」というのも問題ない、というスタンスで書いています。そうしておかないと、理由付けしにくい感覚を無視してしまうようになるからです。感情を言語化したり理由付けをするのも大事だけれど、上手く説明できない「好き嫌い」とかもあるのは事実です(笑) そういう主観的な感覚も、制作者にとってはとても重要なものだと思います。


さて、ここで断っておきたいのは、「ブログで感想を書くこと」と「日記で感想を書くこと」に優劣はないということです。
「正直に書けるのは?」と聞かれれば日記なんでしょうけど、ブログで感想を書くのも良い経験になるのは間違いないと思います。「読者がいる」という環境で書き続ければ、文章はきっと読みやすくなるだろうし、系統だった批評をする能力も高まるだろうと感じます。
重要なのは、「自分が何を求めて感想を書いているのか」について、自覚しておくことだと思います。そこのところを分からずにいると、僕のように「なんか気持ちがノってこない」と思いながら悶々とすることになります(笑)

制作者である僕の場合、1番成し遂げたい目的は、面白い作品を作る事です。ですから、作品の感想を書く時も、自分の創作に役立ちそうなところにフォーカスを当ててみているし、それについての感想ばかりを書きたくなります。
しかし、ブログで感想を書くとなればそういうわけにもいかない。「どうしてこう感じるか」というところに理由付けをしないとな、と思うし、あまりにも個人的な感想はあえて書かないようにしようと思ったりします。
僕が他の作品の感想を書きにくい理由は、こういうところにあるのだと思います。

とはいえ、せっかくフリーゲームをプレイしたからには感想を書いておきたいという思いもあります。感想をもらった時の喜びは、自分自身も良く知っていますので……(笑)
そこで最近の自分は、ツイッターでもいいから短い感想を書いておくようにしています。これであれば、日記で書いた感想のエッセンスを少し改変するだけで書けちゃったりので、多くの労力はかかりません。本当はブログで感想を書くと喜ばれるだろうし、書けそうならなるべくそちらでも書こうと思うんですけどね……。ここらへんは、今後も色々と試行錯誤してみたいと思います。

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