(ネタバレ注意)「ゆきんこ -冬の幼馴染-」をプレイしました。

本日、「いねむりスフィンクス」制作のノベルゲーム「ゆきんこ –冬の幼馴染-」をプレイいたしました。幼馴染み達の交流を堪能できる楽しい作品であったと思います。
以下、ネタバレ注意。
















僕がまず好きになったのは、幼馴染み達との交流を丁寧に描いている点です。僕の作品の「幼馴染み出現率」をみても分かる通り、僕は幼馴染みという設定が好きなんですよねw 彼らがいざというときに助け合う様子には、心が温まりました。ねこみたいな幼馴染みが欲しかったなあ・……w

また、会話の描写がかなり軽快であったことも本作品の大きな長所です。日常パートは、読んでいてとにかく楽しかったですね。主人公のツッコミがなかなか面白いんですが、これは簡単に書けるものではないです。制作者さんは文章を書き慣れている方だろうなと感じました。

更に言いますと、主人公や「むぎ姉」における設定が非常に良かったと思います。思いっきりネタバレしてしまうと、主人公とむぎ姉は「これまで通り幼馴染の皆と人間として生きていくのか。それとも雪女になるのか」という大きな選択を迫られるわけですよね。彼らと幼馴染みがいかに仲が良いかを知っているだけに、この選択の重みは読者にもひしひしと伝わります。ラストはどんなふうに終わるんだ、と不安になりながら読んでいましたが、綺麗な終わり方でほっとしました。どうでもいいことですが、氷漬けになっている主人公の身体がけっこう可愛くて驚きましたw

さて、せっかくですので、少しだけ気になったことも挙げてみます。

個人的には、物語の構成に一考の余地があると感じました。本作品は、日常パートの丁寧な描写が特徴のひとつです。しかし一方で、真相が明かされてからクライマックスまでの展開がかなり急で、読者としては置いてけぼりを食らってしまったという印象も受けました。後半ももう少しじっくり描いて、読者が主人公とともに悩める余地を作ってもらえると、より良かったかなあ、と。

気になったことをもうひとつあげるとするならば、むぎ姉の描写についてです。「どんな性格なのか?」、「幼馴染みの中でどういった立ち位置なのか?」という描写が、もう少しあってもよかったと感じます。前半からむぎ姉のひととなりをもっと描き、感情移入できる構成にしていれば、後半でより読者をひきつけられたのではないかと思いました。

とはいえ、「幼馴染達との楽しい日々。そして、迫られる決断」という設定がかなり良くて、個人的にはかなり楽しめました。2時間足らずで読める作品ですので、皆さんも是非プレイしてみてください。

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この記事へのコメント

タクト
2017年01月16日 22:33
初めまして。
「眠れない夜に」、道玄斎さんのブログでレビュー拝見してプレイさせていただきました。素晴らしい作品でした。
道玄斎さんも仰っておられましたが、クラシカルな手触りといいます、か、古き良きノベルゲーを色々と思い出すような近年では稀に見る心地よい空気感で、じっくり堪能させていただきました。

ちなみに、わたくしも20代かつ福岡在住ですので、とても親近感を感じました。
背景画像で思わずニヤリとしてしまう場面も数多くあり。
例のおでん屋さんなんかは訪れたことがありませんので、機会があれば巡礼がてら一度足を運んでみたいなと思っています。

次回作も首を長くしてお待ちしていますので、これからも無理のない程度に頑張ってください。
九州壇氏
2017年01月17日 21:12
初めまして。このたびは、「眠れない夜に」をプレイして下さり、ありがとうございます! また、作者冥利につきる感想まで書いてくださり、ありがとうございました。
タクトさんも福岡でお住まいなんですね!
今回は、個人的に好きなコースを舞台にさせていただきましたが、少しでも楽しんで頂けたのなら幸いです。

次回作については構想がいくつかありますので、これから色々と練っていこうと思います。また時間はかかるかもしれませんが、必ず完成させますので、忘れた頃なんかにでも覗いていただくとよいかと思います(笑)
このたびは本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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