ケータイ小説と九州壇氏。

ケータイ小説に対して、皆さんはどういうイメージを持っているでしょうか。近年になって出てきた分野ですから、年齢層によって印象が大きく違う気がします。若い女の子なんかは「感動して涙が出た!」なんて大絶賛する子も全然珍しくないでしょうし、逆に高齢の男性の多くは「あんなのは小説じゃない」というのではないかと思います。
僕は、いわゆるケータイ小説を書いてきました。理由は、書きやすいからです。自分が書いた作品をすぐに発表できるというお手軽さが、僕を惹きつけました。しかし逆に、携帯電話で読みやすくするためにと我慢しなければならないところもありました。そこで今日は、僕の経験からケータイ小説の長所と欠点を語ってみたいと思います。

まず、長所を書きましょう。
①書いた文章を簡単に公開できる。
②どこでも読むことができるので、読者が多い。
③大会が数多く開催されていて、簡単にエントリーすることができる。
とにかく、お手軽さがケータイ小説の最大の強みだと思います。書きたいと思う人間の願いを簡単に叶えてくれたこの分野は、大きな功績を残しているはずなのです。

ただし、そのお手軽さゆえに、欠点もあります。
①携帯電話で操作するので、読み直しなどが面倒くさい。
②一度に表示できる文字数が少ない。
③そういう欠点ゆえに、難しい表現は読者に嫌われやすい。
この欠点は、僕をきつく締め上げてきました。ケータイ小説として成立させようと思うと、色々なものを諦めねばならなかったのです。

今回、僕は「吟遊詩人」という作品を書きました。多くの方に評価していただけたのは本当に嬉しいのですが、本当にこれが「ケータイ小説として」優れているのかは我ながら疑問です。そして、「僕は我慢してまでこの分野にとどまっていたいのだろうか?」と思うようになりました。ケータイ小説が駄目だ、と言うつもりは少しもありません。大きな功績を残したことは誰の眼にも明らかですから。ただ、自分という一人の人間が書く上で、本当にこの形式が最適かと考えると、分からないのです。
もちろん、今後もケータイ小説を書いてはいきます。しかし、全く違う分野でチャレンジしてみたいという気持ちが膨れ上がってきています。具体的にいいますと、サウンドノベルを作ってみたいのです。ケータイ小説とは全く性質が異なる世界ですが、一度是非作ってみたいと思っていました。実はすでにチャレンジしている最中なので、またご報告します。

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