ノベルゲーム制作における、「細く長く」のすすめ。

最近になって活動再開した九州壇氏です。長いあいだ冬眠状態でしたので、ここまで筆が進むことに自分で驚いています。
さて、今日は「細く長く」活動することについて書いてみます。
僕は、ベテランというほど長く創作を続けているわけでもないし、正直なところ創作能力も高くありません。しかし、曲がりなりにも数年前から制作活動をしているわけでして。そうしていますと、色々と思うところもあるわけです。
その中のひとつが、「『細く長く』をモットーにしていてよかったな」ということです。
そして本記事で一番言いたいのは、ほかの制作者さんも「細く長く」続けてくださると嬉しいな、ということです。

僕は以前、毎日のようにブログを更新していました。しかし、約5年前に社会人となってからはそれが困難になりました。当たり前ですが、時間がなくなりますし、肉体的な体力消費も大きくなります。しかし、それだけではありません。「創作活動へのやる気」を削られてしまうのも大きな要因であると思います。実際、時間も体力も少し余裕があるのに、創作が全く進まない時期がありました。創作はどうしても時間と手間がかかるせいでしょう、たまにまとまった時間が取れても「今さら創作するってのもなぁ……。映画でも見るか」といったふうに考えてしまうんですよね。
冬眠期間の僕も「創作できるかどうかは、自分のモチベーション次第だ」と理解はしていました。しかし、どうしても頑張れませんでした。色々と考えもしましたが、これはもう仕方がないことだとあきらめることにしています。

ただ僕は、現にこうして創作活動を再開できています。
考えてみると、全然創作できない時期にも、「まあ『細く長く』やればいいや」と気楽に考え、またエンジンがかかるのを待てていたのが良かったと思います。
作者さんの中には「社会人になったからもう創作は一切しない」ときっちり決められる方もいると思いますが、僕はそれがもったいないことだと思うし、寂しいことだと思うのです。
そこで今回は「細く長く」活動する人が増えてほしいとの願いから、そのメリットを書いてみることにしました。

① 創作上、長い時間をかけると良い面がある。
必要以上に長い時間をかけて創作するのは、確かにデメリットがあります。文章を書く習慣から離れていると良い表現が出にくくなるでしょうし、短期間で書き上げることで生まれる「勢い」みたいなものは削がれてしまうかもしれません。
ただ、時間をかけるメリットも確かにあると思うのです。
特に、構想を練る作業においては良い面が多いと思います。長い時間をかけて展開を考えることで、良いアイデアがひらめくチャンスが増えます。また、時間を置きながらシナリオを仕上げることで冷静さをあわせ持つことができ、これまでよりも客観性をもって構想を見直すこともできるでしょう。創作において、時間は大きな武器になりえると感じています。

② 気長に活動していると、ふと感想をもらえることがある。
制作者にとって、感想をもらえることは何よりうれしいものです。モチベーションが跳ね上がるし、読み手の指摘を参考にして書き手として成長することもできますから。「感想が欲しいがために、作品公開からしばらくは自作の題名を検索し続ける」。そんな滑稽な作業をした経験、皆さんもあるのではないでしょうかw
さて、これほどまでに作者にとって大切な「感想」ですが、これは作品公開から2,3か月以内でもらえることが多いように思います。逆に、1年以上たつと、作者側も「もうこれ以上はもらえそうにないかな」とあきらめるようになります。
しかしですね。完全にあきらめきった後、ふと自作を調べてみると、感想をもらえていたりすることがあるのです。僕もふとした時に調べてみると、ニコニコ動画やYou Tubeに実況してもらえたりもしていて、驚いた経験があります(考えてみれば、これは当たり前なんですけどね。相手があってこそのことですから、どうしても時間が必要です)。こうした思いがけない「頂きもの」は、その分喜びも大きいんですよね。これも、気長に取り組むことでもらえるご褒美だと思っています。

③ 他の製作者、読者との関わりが楽しい。
これはかなり大きなメリットだと思います。
創作をしていると、多少なりとも仲良くさせていただける方に出会えます。僕も、某作者さんがお住まいの地区に押しかけ、一緒にお酒を飲んだことがありましたしね。同じものを好む人との出会いは大変楽しいものですし、長く活動をしていると当然、多くの方と出会えるわけです。これも、「細く長く」活動することのご褒美だと思います。
なお、僕は今回かなり久しぶりに創作活動を再開したわけですが、皆さん驚くほど快く迎えてくださいました。久しぶりの活動で少なからず緊張もしているのですが、すごくうれしいですし、自分のモチベーションを支えてもらっていると思います。

④ 自分の創作活動の歴史を振り返ることができる。
これはやや特殊な考えかもしれません。個人の意見としてお聞きください。
年齢を重ね、生活状況が変わってくると、書きたい作品、書ける作品が当然変わってきます。それは構想などの大きなものから、ひとつの文章、表現など微細なものまであります。これを、他でもない自分が見直してみると、色々と思うことがあって楽しいんですよね。
例えば僕の場合。
ある作品を「こいつの面白さは○○の部分だぜ! どや!」と意気込んで公開しました。しかし実際には、読者はそこをあまり意識してくれず、別の欠点に目が行くことが多い様子でした。それを見た僕は、首をかしげ、ちょっと落ち込んでみたりして、苦い経験として記憶したのでした。それから数年後たって、あらためて自分で作品を読んでみると、「確かに、こんな些細なところを読者は面白がってくれないよなあ。今見てみると、この欠点の方に目が行くわ」と感じ、苦笑できちゃったりするんですよね。それは、自分の考え方が変わった証でしょう。
逆のパターンもあります。つまり、以前の自分は持っていて、今の自分が忘れていたりすることも見つかったりします。この時は、過去の自分に教えられるような心地になりますね。
自分の歴史を振り返り、今の自分を再認識できる。これもまた、「細く長く」活動するメリットだと僕は思っています(余談ですが、僕は上記理由から自分の作品をリメイクしたいとは思いません。手直ししたくなる部分はいっぱいありますけどねw)。



いかがだったでしょうか。「細く長く」活動するのもちょっと楽しそうだな、と少しでも思っていただけると幸いです。
尊敬する作者さんのブログをのぞくと、もう何年も更新されていなかったり、下手をするとHPごと消滅していたりもします。どの方にも生活がありますし仕方がないことだと理解できるのですが、いちファンとしてすごく寂しい気持ちになります。
創作できない時期があるのは当たり前ですし、モチベーションは自分の意志だけではコントロールできないこともよくわかります。しかし、最初から「今後は創作活動を絶対しない!」と決めきってしまうのはもったいないと思います。モチベーションが上がった時にふと再開してみると、思わぬ経験ができるのでは、と提案いたします。

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